2018年9月27日木曜日

琉球料理 美栄

沖縄那覇市の琉球料理美栄

簡素な中に奥深い味わいのある、背筋がピンとするような、自然に感謝が湧き上がるようなお料理でした。

何への感謝?
自然や作り手の方、こうして平和に健康に食する事ができていることへの感謝かな。

滋味に満ちた美しい凛としたお料理でした。
今回は一番品数の少ない7000円のコース
次回はお腹を空かせて一番品数の多いコースにしたいです。

門。
ビルの中にひっそりと佇む一軒家。


門をくぐるとお玄関まで小みち

お玄関を開けると、驚いたことに、お玄関の中でわたしの到着を立ってお待ちくださっていました。
名前も聞かれず、さっと、二階の一人部屋のお座敷に通されました。

床の間



床の間の軸には、琉球の織物が収められていました。



シークワーサージュースとおしぼりがまずは運ばれてきました

飲み物は、フーチパー(よもぎと泡盛の果実酒)
ソリュトリューズみたいなお味

ツルムラサキの和え物

テーブルの上にはおちょこのようなものがありました

中は、椎茸を豆腐ようで煮たものだそうです。
豆腐ようとは、豆腐を発酵させたものだそう。
豆腐ようとは豆腐を発酵してつくったもの。

ほうぽう。肉味噌をクレープの生地のようなもので巻いたもの。

毎回、この障子を丁寧に開け閉めしてお皿を運んできてくださいます

お吸い物
美しい器は、琉球漆器。とても綺麗に磨かれています。

ナカミー(豚の腸のお吸い物)
とても美味しい。初めて食べます。出汁は豚とカツオなどでとっているそうです。臭みなど全くありません

ジーマミー豆腐
ピーナッツのお豆腐だそうです。胡麻豆腐よりもっと粘り気が強く香ばしいです。
これもほんと美味しい


ミヌダル、田芋の唐揚げ、島大根の漬物

料理の説明を、サイトより引用します

〔みぬだる〕
黒ごまをすりつぶしたものを砂糖、泡盛、醤油でのばし、これに豚ロース肉の薄切りを浸しておき、肉に味が浸みたころ、ゆっくり蒸します。

〔田芋から揚げ〕
田芋を蒸して皮をむき、適度の厚さに切って、そのまま揚げます。

〔地漬け〕
大根、瓜を黒砂糖で漬けます。壺のなかで黒砂糖はアルコールに変わり、瓜、大根にひなびた風味を与えます。


ラフテー

奥に見えるゴーヤの塩漬けかな?その苦味がお肉になんとも合うのです。研ぎ澄まされた料理です

こんなに美味しい豚バラの煮込みは食べた事がございません〜〜、あーまた食べたい!
こうなると家で作るしかありません。

そこで、サイトより引用

〔らふてえ〕
豚の肩ロース肉と三枚肉を大きめに切って、醤油、泡盛、砂糖で半日以上、気長に煮込んだもの。皮まで、やわらかくなって味は格別。沖縄料理の逸品として折紙つき。

ミミガー
さっぱりと冷たい和え物
なんとも言い難く美味しい

これも組成を詳しく知るためにサイトより引用

耳皮さしみ〕

沖縄では、酢のもののことを、さしみといっております。豚の耳とほほのコリコリした部分を、まず炭火で焼き、雑物をこそぎとって水たきにしたうえ、薄切りにし、塩をふって一晩おきます。和えるときは、塩抜きして、南京豆とキュウリで風味を加えます。



おからともやしのイリチー(炒め物)

冷たいものの次には暖かいお皿。
ん〜美味しい。

豚飯(トンハン)ジューシー。
炊き込みご飯にお出しをかけたもの!
最後の締めのご飯として最高でした。

サイトより引用
小さく切った肉、人参、カステラカマボコなどを炊き込んだご飯に、汁をかけて、サラサラと召しあがっていただきます。

デザートは、黒糖の寒天とさんぴん茶。











何とも言葉がありません。
威張らず主張せず、奇をてらわず、真面目な優しいお料理なのです。

素材と食べる人への優しさと思いやりを感じます。
このようなお料理を、1958年からずっと倦むことなく出し続けていることに脱帽です。

またこちらの店に来るために沖縄に来ます。


  • 私がこの度いただいたコースです。

    紅花

    ぽーぽー
    お吸い物
    沖縄のお野菜の料理
    豚肉の料理二品
    和え物
    炒め物
    じゅーしー
    甘味
    九品 7,000円(税込