荻窪のスズラン通りから1分ほどのところの半地下にサンパはあります。
テーブルが7つ、8つほどの小さなお店。
こちらでクリスマス料理をいただきました。
かしこまってお洒落して長時間のコース料理をいただくほどの気力はなく、気軽に美味しいお料理を楽しみたいな、という気分の時にぴったりのお店。
どれもシェフのimaginationがお料理に盛り込まれていて、頂くお客様に喜んでいただこう、という気持ちが伝わってくるお料理の数々でした。
そして、シェフがおひとりで客席の様子を見ながらお料理をされていましたが、食べ終わるのを見ながら各テーブルのお料理の進み具合に合わせてお料理がでてくるのには驚きました。
小さなお店でよくあるのは、6時スタートのディナーだと、少し早めの方も遅めの方も関係なく、みんないっしょくたにして、各テーブルに料理が出てきます。
お酒をあまり召し上がらないテーブルでは、お料理が早く進みます。その方たちには早く、ワインを楽しんでいるテーブルにはゆっくりと。
そしてシェフが、客席に来て、ポトフにはスープを注いでくれ、オニオングラタンスープには、直接、チーズならぬフォアグラのテリーヌの凍らせたものをすり下ろしてくれます。
それがシェフとの会話につながり、よりお料理が楽しく深みを増しました。
ペアリング?カップリング?
料理ごとにワインを8種類いただき5000円。
どれもお料理にあったワイン。産地もフランス ブルゴーニュからウクライナまでバラエティに富んでいました
白、ロゼ、赤、デザートワインまで。
私はこんなに飲めないのですが、相方のテイスティングだけさせてもらいました。
これだけの美味しい料理とワインが8種類ものめると上機嫌になりますよね!!
お料理もすべて手が込んでいて、一工夫がされており。お味はもちろん美味しく、是非また行きたいお店です。
私は荻窪のフレンチレストランの中では一番だと思います。
クリスマスディナー、コースの内容:
☆お食事前のお楽しみ:
フォアグラのマカロン
甘さとフォアグラの脂肪がピタッときていました。
☆前菜:
サーモンと菜の花のテリーヌ。きくいもの粒マスタード和え
さっぱりとしていて、サーモンと菜の花がマッチしており、添え物といい少しお正月、和を感じさせてくれました。
☆2つ目の前菜:
燻製したカンパチと根菜のポトフ
シェフがテーブルにスープの入ったポットをもってサービスしてくれます。
スープにじわじわと、燻製の香りが広がっていきます。
魚のだしの濃厚なスープに燻製の香りが移り、なんとも言えない優しくもパンチのきいたとでも言いますか、忘れられない一品に。
野菜は別々に火が入れてあったと思います。懐石料理の椀物と同じ作り方だと思いました
☆スープ:
オニオングラタンスープ
じっくり炒めたたまねぎに、フォアグラのテリーヌを凍らせたものをシェフがすり下ろしてくださいます。
チーズよりずっとスープの味が引き立てられます。このいただき方は初めて。驚きました。
味が濃すぎて、途中から飲みにくくなることが多いのですが、全くそんなこともなく、最後まで美味しく完食しました。
☆魚:
オマールーズエビのポアレ
オマールが1匹!
下にパイ生地が引かれていました。チーズのソースでした。
オマールエビの焼き具合も香ばしさもあり丁度よく、それがパイ生地とソースとぴったりあっていました。し・あ・わ・せ
☆肉:
牛フィレ肉の香草焼きと牛筋肉のポテト添え
パセリとレモンがしっかりとまぶされていて、低温で長時間焼いたというフィレ肉はしっとりと柔らかく、美味しかった。
細かく刻まれた牛筋肉に、マッシュポテトが添えらていてこれがとても珍しく美味しかった
☆デザート:
アップフェルシュトゥルーデル
ドイツのアップルパイですが、それだけではつまらないと、シェフが髭のような細い小麦を細工したもので包み込み、得も言われぬ優しい美味しいデザートに驚き(^◇^) 美味しかった!
本当にごちそうさまでした。
期待を上回るおいしさでした。