2016年7月7日木曜日

食器 TSUNE

独特の雰囲気を醸し出す田中恒子さんの食器。

数か月前に新宿伊勢丹で出会いました。
暫く見たのですが、その時は買えませんでした。
どれを買えばよいのか迷ってしまったのです。

個性がはっきりしているのでほかの食器と馴染まないのではないか。
となると、あれもこれも買わねば使えない?!

という思考プロセスをたどり、ひとまず買わずに帰りました。

食器について~

日本の家庭における食の多様性は世界のどこを探しても上回る国はないと思います。

中華、和食、洋食、エスニック。ありとあらゆる分野の料理をします。
そして小皿や中くらいのお皿や大皿や汁椀や、これまた一度の食事にた~くさんの食器を使います。

関西の食文化は関東のそれよりさらに繊細で、大皿に盛って食卓にどん、とおくことはなく、一人分ずつを各々のお皿に盛り付けていきます。

懐石料理、フランス料理、のレストランに行ってもその差は歴然です。
懐石料理は、何て沢山の数のお料理とその料理に合わせた器を使うのでしょう!!!

その流れをくみ、家には和食器があれこれとあり、その上に洋食器、ガラスの器、中華料理やエスニックにも合うお皿。。。。
諸外国のようにワンプレートでサッと済ますのは楽。でも日本人の私としては味気ない。
そこでいつものように、、、、

欲しい、でも、でも、
、、
問:うーーーー、どこにしまえばよいの?!
  ➡買っちゃえばどうにかなるわよ、どうにかするのよ!

問:でも地震がきたら全部割れちゃうよ
  ➡そんなこと言ったって、洋服に比べたらずーぅっと使えて投資効果大よ。
    割れるときまで使えればそれでよしよ。


と必ず食器を買うときに心の中で沸き起こるおし問答。

その問答を乗り越え、購入に至る食器です。
相当「欲しい」と思わねば買えません。

でもこのたび買っちゃいました。

売り場に田中恒子さんご自身がおられたのです。
お顔をみて、すぐ田中さんだとわかりました。

この季節、どうしてもガラス食器に目がいき、ガラスの食器をあれこれ手に取っていました。
ひとつずつ手作りなので色合いが違います。
そこで田中さんが沢山のガラス食器を並べてくださいます。

それでも9割欲しいのだけど残り1割がどうにも使っている処のイメージがしっくりこない。

そこにふっと田中さんが持ってきてくださった一枚のお皿。
そのお皿こそ前回見ていたお皿でした。

「あ、これこれ。これだわ」

沢山並べてくださったガラス食器を全く無視し、方向転換。

この写真の右手に見えるこのお皿です。
一枚ずつ、焼きの具合が違って、緑の色も範囲も、そして茶色の色も違います。

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後日、デザインされた田中さんからこの器へ込められた想いをお聞きしました。

この器のテーマは、滝の周りの萌黄色の木々


釉薬を刷毛目で何度も塗るという技法にたどり着き  この色合いが出ました。

長い時間をかけて、ようやく出来上った器です。


いつも器を生み出す時  私の心の中にある風景とその時の想いを器を通して形にしたいと思っています。
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田中さんがお皿にあう、お椀も提案してくださいました。
ご飯をいれても、煮物を入れても、冷ばちにしても合う。写真左。



更に、とても気になっていた下の写真の薬味入れ。
こんな風にするととってもお料理がステキになる

 そして、4つをこのように組み合わせることもできる
この薬味入れ、元来緑いろ。
しかし記憶が定かではないのですが、たしか東京吉兆さんから、この色で作ってほしい、という依頼を受けて最近作ったばかりとのことです。
独特の色と風合いがうれしい。

そして前回来た時から気になっているこの鉄の器置き。
これにお皿を並べて、飾り棚としても使用できる

3次元でお皿を並べる。
和風のアフタヌーンティーセットが可能になりますね

 こんな具合でとっても上機嫌で器を3種類いただいて帰りました。
やはり、デザインされたご本人から使い方を提案いただくと、発見に満ちていて、迷うこともありませんでした。
なによりその時間がとても楽しく充実していました。ワクワクドキドキの時間。

そしてウキウキした気持ちで食器を家にもってかえりました。

田中さんのHP
http://www.tsunekotanaka.com/



2016年7月6日水曜日

あわび亭

練馬駅から徒歩3~4分、大通りから外れ路地に入り、200メートルほど行ったところにひっそりと佇みます。

 お店の名前通り、アワビを様々な調理法で食べさせてくださいます
 岸 朝子さんは、日本の料理記者、食生活ジャーナリスト
その名店ガイド本の中におさめられているようです。
 コースは3つ
此のたびは、6200円のアワビ料理5種類のコースを注文しました。
当日予約です。しかも土曜日。
テーブルの2巡目の予約になるため、21時半からの入店となりました。

21時過ぎから、練馬駅周辺で買い物をしながら、スタンバイ。
電話がかかるのを待ちます。

駐車場について
車は練前駅の「練馬駅北口駐車場」に止めましたが、お店のすぐそばにコインパーキングがあり、18時以降の一日最大料金が確か600円程度でした。
SEIYUの買い物割引がありました。

車で行ったので、私は帰りは運転手。お酒は飲めません。

お酒も安く、店内は様々な年齢層、目的の方々いらっしゃいました。
8人くらいのグループからおひとりのお客まで。
皆さま機嫌よく食べて飲んでいらっしゃるところをみても満足度が高いのだと思いました。

お料理です。

 1品目:手前から、シシャモとおくらの天ぷら、甘エビと鰹とはまちの刺身
     後ろ、おひたし、鰻巻き  1人分

 お刺身もシシャモも美味しい!
     
 2品目:海鮮サラダ 3人分

海鮮たっぷり!
 3品目:お刺身盛り合わせ 3人分
     アワビ、イセエビ、アワビの肝

何て豪華!伊勢海老のしっぽがふるんふるんと動いていました。
美味しいことは言うまでもありません。
日本酒が必ずいります。我慢、我慢
 4品目:お口直しの湯葉 3人分
 5品目:アワビの天ぷら 1人分
 アワビって火を通すとこんなに食感が変わり柔らかくなるんだ、と、刺身を食べた直後ゆえに、再発見。こんなに大きなアワビのてんぷら食するのは初めてではないかしら?!
 6品目 蓮根団子アワビ入り 1人分
 7品目:アワビステーキ 3人分 (一人一つずつのアワビ)
アワビをバターでステーキにすると美味しいのは周知の事実。美味しかったあ~
 8品目:アワビの踊り食い 1人1個
すでにかなりおなか一杯!遠赤外線でじっくりと焼きます
 9品目:鯛の塩釜 3人分
焼いている間に鯛の塩釜が。
おいし~。盆と正月が一気に来た気分(^^♪

 アワビができました。すっきりと美味しい。
しかしこの時点でもう満腹満腹、、、、正直味わうことができない状態になっていました。
 10品目:伊勢海老の出汁で作った雑煮 3人分

アワビに対してはマヒしていた味覚中枢が目覚めました。
伊勢海老の雑炊!!!美味しいです。本当に。
このお皿は、イセエビの味噌汁と2択でした。

御馳走様でした。
圧巻でした。
次回は5千円のコースを注文しようと思います。

鯵の南蛮漬け

空気の重いこの季節は、爽やかなさっぱりとした酸味のあるものが食べたくなります。
そこで登場するのが
小鯵(豆鯵)の南蛮漬け




レモンの香りがアクセントのとっても美味しいレシピですので是非作ってみてくださいませ(^^♪

頭、ぜいご、はらわたをとり、骨ごと食べられるのがいいですね。
キーワードは

「一物全体」

桜沢如一さんの唱えるマクロビオティックのベースになっている考え方です。
理に適っているし、食べ物への愛情がわくので好きです。
でも私は

「なるべく一物全体」

心掛けていると、食材の知らなかった力を発見する場面も多々あります。
甘夏のジャムや、梅ジャムなども、きちんと最後まで使いたい~、という気持ちから。
「もったいない」、と同じ⁉️

ひと手間いりますが、このひと手間を省略する暮らしが続くと、豊かな気持ちが失われていくから不思議です。

本題に戻ります(*_*)

材料 4~6人間分

野菜の量はおこのみで。多いほうが美味しいです。
野菜の量に合わせて合わせ調味料も加減してください

・豆鯵   20匹〜30匹。400g~500g(正味)はらわたと頭とぜいごをとる
・ピーマン 3~4個 千切り
・玉ねぎ  1個 繊維と直角に薄切り(食感をしんなりさせ、苦みを抑えるため)
・にんじん 1/2本 千切り
・生姜    1かけ 千切り
その他お好みの野菜


あわせ調味料

・黒酢 100cc
・醤油 100cc
・酒 70CC
・砂糖 大4弱
・水 250cc




酢以外の調味料とレモン入れ、沸いたら火をとめ、酢をいれます。

続いて熱いうちに、切った野菜をすべて入れます。

鯵に片栗粉をつけて180度の油でじっくり骨まで火が通るようにあげます。
鯵が熱いうちな鍋に入れて、盛り付けます。


盛り付けに使用しているこのお皿は
田中恒子さんという器デザイナーのもの

ブランド名
TSUNE

先日伊勢丹で購入しました。
今日初めて使用しましたが、いろいろな料理に合いそうでうれしいです。
お皿については、こちらをご覧ください(^ ^)